2019年10月9日水曜日

2019/10/5 ふじのくに地球環境史ミュージアム見学会

静岡県の県立博物館「ふじのくに地球環境史ミュージアム(ふじミュー)」の見学会を開催しました。静岡県には長いあいだ県立の自然史博物館がありませんでしたが、地元NPOの30年に及ぶ活動が実を結び、2016年にふじのくに地球環境史ミュージアムがオープンしました。実は、福島県もまた、県立の自然史博物館がない県なのです。そのため、福島県の自然史資料は個人の家で保管されていたり県外の博物館に収蔵されていたりして、アクセスしずらい状況にあります。ふじミューの見学を通して、福島県で自分たちにできることを考えようという企画でした。


展示ももちろん素晴らしかったのですが、一番印象に残ったのはボランティアスタッフの層の厚さです。廃校になった高校の校舎を再利用しているのも、ふじミューの特色の一つですが、箱(建物)ではなく中身(人)に予算を割こうという意志が伝わってきました。学芸員の岸本さんが「ふつう、館の目玉といえば貴重な収蔵資料を挙げますが、うちの館の目玉は人(人材)です!」とおっしゃっていたのも印象的でした。


ボランティアスタッフの作業部屋そのものを展示として公開しています。ボランティアスタッフにによる手作りの展示の他、作りかけの標本や作業風景を見たり体験したりできるようになっています。展示室とバックヤードの中間という意味で「ミドルヤード」というそうです。写真は、ミドルヤードで化石の発掘作業をを体験しているところ。


展示室はすべて学校の教室を利用していて独特の世界観があります。展示を見てハマった高校生に文化祭で再現して欲しいなど、勝手な願望を抱いてみたり。


地球家族会議の様子。10分程度の時間を使って行う対話型の展示。この時のテーマは「チョコレート」でした。チョコレートの生産地と消費国に目を向けることで、末端消費価格に対して生産者が得る報酬が低すぎる現状に気が付いてもらうプログラムでした。すべての展示において、環境問題を「自分自身の生息環境の問題」としてとらえさせようとする意図を感じました。

とても有意義な見学会となりました。お忙しいところお時間を割いてくださった岸本さんと早川さん、そして、スタッフの皆さまに、心より感謝申し上げます。(水澤)

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