待ってね、M田君。いま、、、いま、UPするから、、、_(:3 」∠ )_
まる三日寝も込みました。気がつけば季節はすっかり春ですねえ。
UPしました!↓
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M田です。
群馬県吾妻郡中之条町にフクジュソウを見に行ってきました。行ってきた場所は標高600m程度の山間地で、点々とした集落とその周りに棚田や段々畑ができています。ここにはあちこちにフクジュソウ群落があり、それらの群落を総計すると県内でも最大規模の大きさになります。このフクジュソウ群落は、杉の植林地ではなく山間の集落付近や開墾した場所、および墓地などを中心に見られます。今回の観察では7分咲き程度でした。
ここのフクジュソウ群落は大規模であるため、最初は植栽だと思っていましたが、群落によって萼片と花弁の長さの比が違うという個体差が見られることと、この集落が昔からあることを考えると、森林を人間が伐採し、盛り土や切り土をしてできた場所にフクジュソウが芽生え定着したあと、現在は人間が保護し、一種の共生状態になっているのかもしれません。
群落ごとの差異が遺伝的なものであり、遺伝的及び地理的に隔離されていることを検証するには、ポリネーターが群落間を行き来していない、もしくは行き来が極めて乏しいことを確認する必要があると考えられます(*)。今回はポリネーターの姿を見ることは叶いませんでしたが、来年も訪れて経過観察をしたいと思います。
フクジュソウ
フクジュソウ
また、典型的なミチノクフクジュソウの群落も見つけました。しかし見つかったのが一群落だけなので、周辺を中心にもっと探したいと思います。高校時代に筑波の実験林で見たのですが、ミチノクフクジュソウはフクジュソウと交雑して、フクジュカイと呼ばれる雑種を作ります(**)。フクジュカイは三倍体であるため不稔です。形態だけでフクジュカイを見分けることは、植物の栄養状態なども影響するため確実とはいえません。そのため、花の時期にマーキングしておいて、実の時期に結実の有無を確認しに行くことが重要だと考えられます。
ミチノクフクジュソウ(?)
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(*)このように、地理的に離れた植物群落の間で遺伝的な交流があるのかどうかを知りたい時って、ありますよね? b(^∀^ ) そんな時は、「マイクロサテライトマーカー」です!群落間に遺伝的な交流があるのかどうかを、DNAレベルでサクっと調べることができちゃいます!。。。と思ったけど、フクジュソウのマーカーは開発されていないようですね。倍数体はデータの扱いが厄介なので、研究者から敬遠されているのかもしれませんね。。。
(**)補足説明をすると、フクジュソウAdonis ramosaは4n=32の4倍体、ミチノクフクジュソウAdonis multifloraは2n=16の2倍体(Nishikawa 1989, JJB, 64:50-53)、交雑すると3n=40の3倍体ができて、それがフクジュカイってことみたいです。
私はミチノクフクジュソウの実物を見たことがないので、送ってもらった写真では判断がつかないのですが、もし本当にミチノクフクジュソウとフクジュソウが同所的に生育しているとしたら面白いですね。3倍体のフクジュカイを介した遺伝子流動によって、フクジュソウの形態変異の幅が広くなっているかもしれません(3倍体の非還元配偶子3nと、2倍体の正常な配偶子nが接合したら、4倍体4nになる)。最近、自分の論文を書きながら、3倍体を介した2倍体と4倍体集団間の遺伝子流動を調べるのも面白そうだなあと、思っているところです。
他にもイヌノフグリやイワヨモギなどいろいろな報告をいただきました。全部を紹介できなくてごめんなさい。

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