2018年1月8日月曜日

2018/01/08 新年のご挨拶 & 新企画『優しいジャイアンによる生き物紹介』

明けましておめでとうございます。
福島生物の水澤です。本年も、福島生物をどうぞよろしくお願いいたします。

さて、最後の投稿から2カ月以上が経過してしまいましたねえ。冬になると外に出るのが億劫になるし、ブログネタも減ってしまうなあ。。。

と、思っていたところにタイミングよく、「福島大学の優しいジャイアン」ことM田くんから、野外観察の報告メールが届きました。

M田君は生き物が大好きな福島大学の二年生で、日頃から色々な生き物を観察しては、その様子をメールで報告してくれるのですが、文章がまたマニアックで良いんです。

そんなわけで今年は、『優しいジャイアンによる生き物紹介』と銘打って、M田君が観察した生き物の様子をご紹介してゆこうと思います。


記念すべき第一弾は!
『さいたま水族館に行ってきました』の巻き

M田です。

埼玉県にあるさいたま水族館に行ってきました。関東ではおそらく唯一の淡水専門の水族館です。また、ムジナモの自生地も隣接しています。
水族館の入口の様子

ムジナモの自生地と、ムジナモの写真(補足:写真のムジナモの館内の水槽で展示されていたものです。ムジナモは環境省カテゴリで絶滅危惧IA類に指定されています。和名の最後に「モ」とありますが、藻類ではありません。モウセンゴケ科の被子植物です。)

何年か前に行った時はちょうど閉館日だったため見ることはできませんでしたが、今回はきちんと見ることができました。近くには沼とそれを周回する木道が併設されており、前回来た時にはホテイアオイやボタンウキクサが繁茂していたのですが、今回はその姿はなく、駆除作業をしたのだろうということが伺えました。

しかしながら代わりに水の透明度が極めて低下しており場所によっては20cmを切っていました。また、水底に有機質の泥が溜まっていたことから富栄養化しているのではないかと思われます。風下の浮遊物が溜まる場所には枯れ草とアヤメ類の種子しかなく、よほど入念に駆除作業をしたのかという思いとともに、それ以外の植物やその冬芽が見られずに残念に思いました。

また、沼の帰化浮遊植物は無くなったものの、代わりに館内の池沿いにブラジルチドメグサかウチワゼニクサが侵入していました。試しに噛んでみると旧セリ科らしい苦味がしましたが、花もなかったためにどちらなのかわかりませんでした。どちらか教えていただければ幸いです。
問題の旧セリ科植物。後日、黒沢さんよりコメントを頂きましたので加筆します。
「葉がきれいな盾状なので,ブラジルチドメグサではなくウチワゼニクサのようですね。(黒沢)」希少種を増やすための環境整備によって、外来種も一緒に増えてしてしまうこともあります。難しいですね。

ブルーギル。特定外来生物に指定されています。この水族館には特定外来生物も展示されており、きちんとそれに関する許可書も展示してありました。名前の由来はエラぶたのところにある黒っぽい模様のようです。(補足:特定外来生物の飼育には国の許可が必要です。)

二ホンウナギ。最近産卵場所が特定されたようです。ウナギはサケとは逆に、産卵のために海に行くという生態をしています。また、近年絶滅危惧種に指定されるかどうかの騒動が巻き起こったことでも有名です。(補足:2014年にIUCNにより絶滅危惧IB類に指定されました。)

(Written by M田、補足は水澤)
====================

圧巻の文章力ですね。二年生でここまできちんとした文章が書ける学生は滅多にいません。

さて、苦味のある旧セリ科植物の種名を教えてほしいと書いてありますが、ごめんなさい。私にはわかりません。花の時期に行くと、分かるかもしれませんね。

2020/11/1 ふくしま生き物調査発表会がありました

今日はフォレストパークあだたらで恒例の「ふくしま生き物調査発表会」がありました。 福島大学の生物系研究室の学生と教員が日頃の研究成果を報告しました。 今年は感染症拡大防止対策のために、例年とは異なり人数を絞っての開催となりましたが、来年以降も開催するそうです。 来年はコロナ禍が収...